生命の木・平和の贈り物 in 長崎平和公園
オーストラリアから寄贈された「木」のモニュメント
ヒバクシャは世界中にいる、と伝える平和のシンボル
Tree of Life in Australia
▼所在地:長崎市松山町 長崎平和公園内
▼オーストラリア連邦・フリーマントル市寄贈
▼2016年4月18日設置
長崎平和公園の中に、【生命の木】という名の「平和のモニュメント」があります。1950〜60年代のイギリスによる核実験で被ばくしたオーストラリア南部の先住民の子孫であるアーティストが制作したものです。2016年、オーストラリア連邦・フリーマントル市から寄贈されました。現在、海外から贈られたモニュメントではいちばん新しいもの。ヒバクシャは世界中にいる、それを伝えるシンボルです。
【生命の木】は、万物に神(精霊)が宿るという自然崇拝の神話や伝説にはよく登場します。「1本の木がこの世界(宇宙)を支えている」という考え方は世界中にあり、死後も再び蘇るという生命循環の思想が根幹にあります。オーストラリアの先住民にも共通する考え方でしょう。祖父母や親が亡くなったのちも、核兵器による苦しみを忘れない、被ばくの現実を伝えていこうという意志、真の平和への願いが込められていると思います。
【この木に会いに行こう!】
長崎平和公園「願いのソーン」内。路面電車「松山」駅下車、徒歩約5分。「平和の泉」から「長崎の鐘」へと進む道なりにあります。
<碑に書かれた解説>
この木からは、食べ物や水のほか、赤ん坊を運ぶための器(ピティ)が作られます。ピティは平和と調和のために家族、コミュニティ、そして国同士により分かち合うことを象徴しています。 世界中にヒバクシャ、その中でも長崎・広島の被爆者、オーストラリアのマラリンガ、エミュー・フィールド、モンテ・ペロ諸島での英国による核実験を被曝したオーストラリア先住民、軍人、民間労働者、そして、その子孫へ想いを込めて造られたものです。
このモニュメントは、ヤラタとオークバレー/マラリンガの先住民アナング族コミュニテイ(南オーストラリア州)、オーストラリア平和主張会議、コックバーン市ならびにスピアコ市(西オーストラリア州)の協力のもと、オーストラリア連邦フリーマントル市から寄贈されました。
2016年4月、アナング族指導者とオーストラリア平和主張会議により序幕
≪DATA of Monument≫
Tree of Life-Gift of Peace/The Nagasaki Peace Park
address:Matsuyama-machi, Nagasaki city
The tree gives life to make the piti(dish) that is used for carrying food,water,and babies. It represents the sharing of rescuces between families, communities and nations for peace and harmony. In recognition of atomic survivors worldwide,including Hibakusha of Nagasaki and Hiroshima; and Indigenous Australians,service personnel and civilian workers, and their descendants,affected by British nuclear testing in Australia ato Maralinga, Emu Field and Monte Bello Islands/
★Let's go to see this tree !
There is a monument in the Nagasaki Peace Park. 5minute walk from the Mastuyama station.